流通・小売事業者が運営するECサイトや店舗アプリ、リアル店舗の店頭に設置されているデジタルサイネージなどを通して、新たな顧客体験や収益機会を創出する「リテールメディア」が注目を集めています。
中でも、ECサイトや店舗アプリに広告枠を設置し、広告による収益を得る取り組みは、3rd Party Cookie規制の流れを背景に1st Party Dataのマーケティング活用需要が高まっていることや、コロナ禍による消費者の購買行動の変化を受け、海外では既に広く普及しています。
加えてRoktのプロダクトの大きな強みは、ユーザー個人の興味・関心を学習する機能を備えていることです。
購入完了の瞬間は、配送先情報やお支払い情報などの顧客情報、また購入した商品についての情報といったデータが集約されるタイミングでもあります。これらの1st Party Dataをもとに、AIによる機械学習で人間では予測できない関連性やニーズを検知することに加え、ユーザーの嗜好性を瞬時に分析し、ニーズに合致した広告やオファーをリアルタイムで届けることができるため、非常に高い広告効果を実現します。実際に、Roktが購入完了画面で表示する広告やお知らせに対してユーザーがクリックする確率は、従来のディスプレイ広告と比較して数十倍高くなることも少なくありません。 Roktのテクノロジーが集結したAI・機械学習から導かれた精度が高い広告を、意欲が一番高まっている購入完了の瞬間にフォローアップできることは、マーケティングの観点においても非常に大きな利点なのではないでしょうか。
Rokt大野:EC市場全体としては伸長しており、それに伴いEC化率(ECで商品などを購入する割合)も上昇しています。また、商品を購入するだけでなく、多種多様なサービスをオンラインで受ける機会がコロナ禍以降、特に増えたことは皆さんも実感されているところではないでしょうか。 中国、アメリカ、イギリスに続き、日本もビッグマーケットになっている現状を鑑みても、ECサイト事業者が生き残りをかけた厳しい環境に置かれていることは確かです。
また、言及すべきもう一つのポイントは、リアルの接客が伴わないオンラインでの購買は、他との差別化ポイントがとにかく価格一点に集中しがちなことです。価格の透明性が非常に高いので、1円でも安いサイトで購入したいという消費者マインドが強く働くので、価格競争を勝ち抜くためには大きな負荷がかかります。
このようなECサイト事業特有の環境に加えて、3rd Party Cookieの規制という流れを受け、自社で保有する1st Party Dataの価値を認識し、新たな収益創出のチャンスを探っているEC事業者が増えてきていると思います。1st Party Dataの活用を検討する時は、CRMの強化に考えが偏ってしまうケースも多いですが、リテールメディアの考え方や、外部広告枠の設置により、広告在庫を増やす取り組みがEC事業者、広告主、ユーザーにようやく受け入れられ、浸透し始めているフェーズではないでしょうか。
Supership宇田川:ECサイトでの購買は、コロナ禍で在宅時間が増えたことで一気に加速しました。しかしながらそうした需要の高まりにECサイト事業者側の対応が追いついていない実情も見て取れます。
また、コロナ禍以降はShopifyなどのEコマースプラットフォームを使ってサイトを立ち上げる方が増えていることも、EC市場が活況と言える一つの要素です。
市場自体が活況である中、これから控えている3rd Party Cookieの規制があり、今後リテールメディアに取り組むECサイト事業者が増えると予測しています。先日S4Adsが出展したイーコマースフェア東京2023でも、来場いただいたお客さまから多くのお問合せやご相談をいただきました。しかしながら、日々の運営で手一杯な現状で踏ん張られているEC事業者も多くいらっしゃると思いますので、国内でリテールメディアのリーディングカンパニーとしてクライアントのサポートをしてきた私たちに、是非ご相談いただきたいです。
リテールメディアについては、ユーザーに受け入れられやすい場所に、適切なロジックと形で広告を出すことで効果を最大限に高めることが成功の秘訣です。詳しくは後編でお話しますので、ぜひそちらもチェックしてください。